1年ぶりのディラーニさんのスリランカ料理教室
今回は9月までの月1のレッスンで開催しております。
7月30日に参加された生徒様とは、久しぶりの対面
となりディラーニさんも涙がウルっとする場面が
ありましたがアットホームでフレンドリーな
雰囲気の中、楽しく料理を作ることができました。
経済崩壊してしまったスリランカ
ルピー通貨の価値がなくなり、
食料、燃料などと何もかもが値上がり、
スーパーインフレ状態
最近では、ガソリンを入れるのにも一苦労です。
ディラーニさんはこのクラスの前日まで
3日間自宅に帰れず、息子の塾の送迎のために
使用するガソリンを手に入れるのに頑張っていました。
事前にその話を聞いていた私(主催者)
はディラーニさんの体が心配で、
開催の延期をする話を持ちかけましたが
彼女は、
「日本の生徒さんとお話しできるのが
今の私にとって一番の栄養(幸せ)だから中止しないで!!」
と話していました。
和やかな雰囲気でスタートしたクラス
下準備としてゴラカをペースト状にするところから始まります。
スリランカにはミリスガラという
スパイスをペースト状に砕く石板があります。
ミリスガラで砕くスパイスは料理をよりおいしくしてくれます。
私はミキサーを使わず、石臼で丁寧にペースト状にしました。(スパイスボール)
ゴラカとは、東南アジアに自生する植物です。
ゴラカの果実から抽出される成分にはヒドロキシクエン酸が含まれており、
脂肪の合成を抑制する働きがあるため、肥満防止につながり、コレステロール値を
下げると言われています。ゴラカは燻製しているため、とてもスモーキーな香りで
あとから酸味の香りがするオリエンタルなスパイスです。
ゴラカペーストにたっぷりと黒コショウや塩をよく
混ぜて一口大の魚に、しっかりとからめていき、
カレーリーフやパンダンリーフを敷いた土鍋に並べていきます。
何度も火の加減を調整しながら基本、弱火で
じっくりと丁寧に蒸し焼きにしていく過程がなんとも愛おしくなりました。
こちらは、生徒様の作品のキリホディです。
とても上手に出来上がりましたね。
キリホディは、スリランカでは大変馴染のある料理です。
シンハラ人(スリランカ)の家庭では必ず、
出てくるココナッツスープは日本でいう出汁的な存在です。
キリホディを上手に作る嫁であれば、夫婦円満。
これさえ、美味しく作られたら食べるのに困らない。
という迷信があるようで、スリランカの女性は
両親から美味しいキリホディの作り方を伝授されてから嫁に嫁ぐそうです。
確かにごはんにもパンにも馴染む
スリランカ料理の基本のキのような料理でした。
ニンニク、フェヌグリーク、ココナッツミルク、
ターメリックなど、栄養満点、クリーミーで
コーンスープのような味わいは子供から
お年寄りまで安心して食べることができる料理に間違いありません。
ディラーニさんの説明では、
アンブルティアは、ココナッツと食べるととても美味しくなります。
今回の料理レッスンでは、この組み合わせがベストです。また、最近、日本で提供されるスリランカ料理は、品数が多すぎます。
一つ一つのおかずを味わい、味を知覚することが大切なのであまり、
たくさんおかず(品)を作らないでほしい。
たくさんのおかずで食べるスリランカ料理もゴージャスで満足感があります。
私の経験上、スリランカの一般家庭で食べる日常的なご飯は意外と品数少ないんですよ。
夜ご飯なんてパンに野菜スープだけとか結構、質素なものです。
健康を維持する食事法は
食事に集中して食べ物の味をよく味わい、腹八分目で食すことにあります。
心身のバランスが整っているのならば、
6味(甘味、酸味、塩味、辛味。渋味、苦味)の味を1食で摂取できるとよいです。
スリランカ料理は、このようにシンプルに
召し上がれば、アーユルヴェ―ディックな食事になることでしょう。
以下の写真は、生徒様の作品です。
今回のテーマは、
《旬の食材や季節に寄り添ったデトックススリランカカレー》
【レッスン詳細】
◎講師:後藤ディラーニ
◎日時:毎回11:00~12:30
①2022年7月16日(土)終了しました。
8月末までは、アーカイブでの配信で学べます。
お問合せください。
◎アンブルティア(疲れが取れる酸味がきいた魚カレー)
保存ができるスリランカの魚料理。ゴラカ(ガルシニア)
を使用するので酸味が効いてスパイスのうまみが凝縮された料理です。
この魚カレーが作れるようになれば、あなたもスリランカ料理の上級者です。
◎キリホディー
スリランカ人の女性は、お嫁に行くと
義理のお母さんにホディーの味をチェックをされるほど
基本のキとなるスープカレー。
シンプルだけど、奥が深いのがキリホディー。
お米にもパンにも合うホディーは、スリランカ料理には欠かせない料理です。
②8月20日(土)←次回開催予定
◎ゴーヤカレー
旬となるゴーヤは、夏バテ対策に最適な食材。
免疫力向上、疲労回復、血糖値をコントロールします。
ゴーヤの苦味が血液をきれいにして脂肪燃焼に役立ちます。
ゴーヤ料理のレパートリーがこれで増えますね。
◎ビーツカレー
スリランカカレーでよく登場するビーツ。
作っているときからビーツの赤い色が目の癒してピッタをバランスしていきます。
むくみ、血流や冷えの改善を促してくれる女性にはうれしい栄養カレー。
③9月17日(土)
◎キノコカレー
ベジタリアンの方にもおすすめなキノコカレーは、
食物繊維が豊富で腸内環境を良くしてくれます。
ダイエットや美肌効果は絶大です。
特に日本人にとってキノコ・魚(ぶり)は、
縄文時代から慣れ親しんだ食材です。
少量の食事でもスパイス効果で消化・吸収しやすい栄養満点なカレー。
◎魚(ぶり)カレー
初秋を迎えるこの時期は、良質な魚の油を摂取して
より血液の流れを良くしていきます。
寒さが深まってくる冬に向けて
内側からもヴァータ(風エネルギー)
を抑制して秋バ予防をしていきます。
◎オンライン開催(Zoom使用)
◎録画視聴可。レッスン後にレシピ配布予定
◎リアルタイム参加、録画視聴参加どちらでもOK
◎リアルタイムで講師と一緒に調理できるスタイル
◎料金:1レッスン/4,600円(税込)
計3回レッスンご参加者は、1,000円OFF(12,800円/税込)
◎お申し込みは→こちら
※オンラインの決済手続きが難しい場合はメールでご返信ください。
後ほど、代金のお振込み先をお知らせいたします。
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