今日30日は、ふたご座の満月🌕
昨日は、スリランカの(満月の)POYAの日でした。
スリランカと親交がある日本人の中には
満月の日を差してPOYA DAYと表現している方が多いと思います。
この私も何度か、満月の日を指した
POYA DAYのことをSNS上で発信してきました。
そしていつも疑問に思うことが1つ。
なぜ、日本とスリランカでは一日違いで満月なのかな!?
いつも一瞬思うだけで、わざわざ、
人に詳しく聞くことがありませんでした。
スリランカに興味のある日本人の方の中には、
この違いに疑問を抱いている方が多いのではないのでしょうか。
そこで、先月開催された
「初期仏教のスリランカ仏教徒の習わし」
のオンライン アカデミーの
参加者様より、POYA DAYについてのご質問を
頂いたことがきっかけで今回、私なりに調べてみることにしました。
POYAとは本来、修行をする日である。
POYAとは、パーリー語で
「UPOSATHA」ウポーサタといいます。
「UPOSATHA」は日本語では、「布薩」の意味があります。
そして経典の中では、以下の5つの意味で使われています。
①ほかの日よりも特別に戒律を守り修行する日
②比丘・比丘尼(出家修行者)の布薩を行う日
(月に2回新月と満月の日15・30日に集まり、戒本を読み上げて抵触していないかを確認・反省・懺悔する儀式)
③満月の日に守る「八斎戒」
④断食などの苦行
⑤象の種類の1つ名前
★このリタで面白い記事を1つご紹介★
ヤモリが(上から)落ちてきたとき、
ヤモリが体に当たった場所によって起こる迷信があるようです。
頭→喧嘩をする
ムネ→金運上昇
おでこ→出世する
お腹→金運上昇
右手→死ぬ
女性生殖器→夫が死ぬ
肛門→幸運が訪れる
右耳→長寿
すね→お金が無くなる
眼→警察に逮捕されるなど、、、
まだまだ細かく記載されています。
そして
ヤモリが体の上を歩いたら長寿となる。
スリランカのPOYAは、満月の日だけではなかった!
じつは、スリランカには1ヶ月の間にPOYAが4つあります。
そのことをシンハラ語でSATARA POYA / HATARA POYA(4つのPOYA)
昔のシンハラ(スリランカ)の月の数え方には、
CHANDRA MASA KRAMAYAという方法があります。
そして月がはっきり見える(満月の)POYAの日のことを今でもスリランカでは
「PALOSWAKA」パーロスワカ といいます。
PALOSWAKAとは、15日目の日の意味です。
シンハラ語で「15」の数はPAHALAWA
4つのPOYAは以下の通りです。
①上弦の月🌓
PURA ATAVAKA POYA
プラ アタワカ ポーヤ②満月🌕
PASALOS WAKA / PALOSWAKA POYA
パサロス ワカ / パロスワカ ポヤ③下弦の月🌗
AVA ATAVAKA POYA
アワ アタワカ ポーヤ④新月🌑
AMAVAKA POYA
アマ―ワカ ポーヤ
この日はあまり良くない、縁起がよくない日
現在、スリランカでは満月の日
(PALOSWAKA POYA)
が国民の休日になっています。
昔は日曜日が休日ではなく、
満月、新月、上弦の月、下弦の月の日が休日でした。
ウポーサタは仏教の決りではなく、お釈迦様が
生まれる以前からあったものです。
昔は、カレンダーがなく、満月や新月の日に人々が
仕事を休んで修行をするとされていました。
他の宗教がウポーサタの日に修行をしていたこと
から御釈迦様もその考えを取り入れて、比丘たち
に満月、新月、上弦の月、下弦の月の日に集まる
ように教え、そして、仏教徒も満月の日にお寺に行くようになりました。
その後、お釈迦様は満月、新月、上弦の月、
下弦の月の日に集まって説法を始め、ウポーサタの日には在家者に修行することを教えました。
このようにしてウポーサタの日は仏教徒の修行をする日となっていったのです。
現代のスリランカの人々は仕事や勉強で
忙しく、お寺に行く機会が減っているようですが、
田舎ではウポーサタ(4つのPOYA)の日にお寺へ行く人々はいまだにいらっしゃいます。
ウポーサタの日に24時間、お寺で瞑想や仏教の勉強をしながら過ごすのです。
私のスリランカのお母さん(86歳)も
ウポーサタの日にベットで寝ないで朝まで
瞑想しているときがあるので私たちが時折、様子を見たりすることもあります。
時代の流れにより、日曜日や満月のPOYAの日のみ
特別な日と感じていましたが、月に4回
修行する日があったことに、私は驚きとその習わしに納得すら感じました。
スリランカは、私にとって心と魂を浄化する場所
お寺に行くのが当たり前の習わしは、
強い精神と穏やかな心を養ってくれます。
ウポーサタの日のように週に一度、
心を静めて自分と向き合う日をつくることは
心身ともに疲弊が続くこれからの時代、
不可欠な行いであり、この世を生きる意味の気付きを与えてくれることでしょう。
(総論)
POYAとはパーリー語でウポーサタといい、本来、修行する日である。
昔からスリランカの月の数え方があり、年に一度、(正式に)毎月4つのPOYAの日時が決められている。
そして日本の満月とスリランカの満月は、概念からして別ものと捉えたほうがよさそうである。
「ゼロから学ぶ初期仏教とスリランカ仏教徒の習わし」
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(2020年12月31日まで配信)
本来でしたら、毎回リアルタイムで開催予定だった
講座でしたがスリランカの国内における
コロナウィルスの拡大によって、しばらくの間の開催を延期することにしました。
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スリランカアーユルヴェーダに興味がある方、
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敬虔な仏教徒の友人・知人また、リハーサル動画の
ゲスト様にご協力頂きました。誠にありがとうございます。
※参考記事は「富士スガタ瞑想センターHP」です。